次郎三郎の粉日記
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マトリョーシカ

「信長様ー!『マトリョーシカ』でござる」
「何、『マトリョーシカ』とな、爺」
「ははっ、『マトリョーシカ』なのでござーる」
「ふむ、先日お土産にもらったぞよ」
「おっと、どなたからでござるか、信長様」
「ロシア帰りの大黒屋光太夫じゃよ」
「なるほど、ロシアの民芸品ですからな、信長様」
「うむ、この入れ子式の仕組みは木工品の粋といってもよいのではないか、爺」
「さようですな」
「ふむ、ちなみにネットで検索してみると、マトリョーナという女性の愛称が『マトリョーシカ』らしいぞよ」
「さようですか、信長様」
「である」
「なるほど」
「加えて安産と五穀豊穣と商売繁盛を祈願するために作られたのが、そもそもの始まりらしいのぅ」
「そんなに欲張りなものでござるか、信長様」
「もちろん、今作った嘘じゃがな」
「むぅ、こうしてもっともらしい諸説が誕生するのでしょうな、信長様」
「であるな」


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